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インタビュー

(有)五月女染工場 五月女利光様

〈プロフィール〉

五月女利光 Toshimitsu Saotome

昭和25年生まれ
昭和48年 日本大学商学部経済学科卒業
 同 年  京都市(株)笹辰染工に入社
昭和50年 (有)五月女染工場に入社
昭和52年 国家検定二級染色技能士取得
平成 元年 全国小紋友禅染色競技会技術賞
 同 年  東京都知事より伝統工芸後継者表彰
平成 7年 国指定伝統工芸士認定

インタビュー【動画】

Q.このお仕事に入られたきっかけをお聞かせいただけますか?

五月女氏:小さい時から職人さんと遊んでまして、何となく「楽しいかなあ」と思って、そのまますんなりと入ってしまいました。

Q.いつ頃決意されましたか?

五月女氏:父親に聞いたんですが、中学の進路指導面接の時に、私が「跡を継ぐ」と言ったと申しておりました。本当かどうかわかりませんが…。

Q.当時からお手伝いをされていたんですか?

五月女氏:その時は住み込みの職人さんと遊んでいるだけで、手伝いは一切やっていませんでしたが、見よう見まねで色んな事を覚えて行きましたね。

Q.修行はどちらでされましたか?

五月女氏:大学卒業後に2年間、京都の同業者のところに住み込みで受け入れてもらいました。

Q.先代はどんな方でしたか?

五月女氏:組合の理事長を務めてましたし、忙しくしていました。短気でおっかない人でした。子供達には優しかったですが、職人さんに対しては本当に厳しかったですね。今の人だと逃げ出しちゃうんじゃないかって感じの教え方をしていました。

Q.当時はどんな製品を扱っていましたか?

五月女氏:これは今でも変わっていないんですが、「誂えもの」や「巻き見本」と呼ばれるものですね。着物を仕立てるためのいわゆる反物を扱っています。

Q.東京染小紋の最大の魅力を教えていただけますか?

五月女氏:昔から東京の染めというのは渋くて、色味が派手すぎないというのが持ち味でしたが、最近はいろんな色を使い始めて、面白味が出てきているなと感じています。染小紋の魅力というよりも、私はこの仕事をしていて、「何かを作り出す」ということ自体に大変大きな魅力を感じています。

Q.今後取り組んで行きたいことはございますか?

五月女氏:いっぱいあるんですけど…、まあ、本業である着物をこのまま頑張れるだけ頑張って長く続けていきたいですね。

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