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インタビュー

岩間 奨様

〈プロフィール〉

岩間 奨 Susumu Iwama

昭和27年 東京手描友禅糊画師の二男として東京都新宿区に生まれる。
昭和46年 東京都立八王子工業高等学校色染化学科を卒業後、染色工芸家村井順三氏に師事。
昭和53年 独立し、練馬区に工房を設立。
平成13年 「東京手描友禅・手描部門」伝統工芸士に認定される。

東京手描友禅伝統工芸士会会長
東京都工芸染色協同組合理事

インタビュー【動画】

Q.このお仕事を始められたきっかけを教えていただけますか?

岩間氏:私の父親が友禅染の1つの工程である糊置の職人でしたし、職人の家系だったので、この仕事に入ることは中学生の時に決めていました。
自分としては、絵を描くことよりも着物が好きでした。高校も自ずと都立の染色科に通うことにしました。
高校を卒業して、師匠に出会い、住み込みで弟子入りすることになりました。古典を重視する師匠でしたし、私の性格にもそれが合っていたと思います。

Q.修行中のエピソードを教えていただけますか?

岩間氏:師匠は古い時代の人間だったので、私に届いた手紙の中身をチェックしましたし、二十歳を過ぎても門限は23時と決められていました。
徒弟制度の元で住み込みという形の弟子は、私の代が最後でしたね。最初の約束で7年ということでしたので、7年で無事独立をしました。

Q.東京手描友禅の最大の魅力を教えていただけますか??

岩間氏:友禅が生まれた地である京都や加賀と違い、東京という場所は、後から技法が伝えられたということもあって、来るものを拒まない、働きやすさがありますね。
作品としてもバラエティーに富んだ柄がありますし、完成度が高いと思いますね。

Q.今後取り組んで行きたいことはございますか?

岩間氏:東京オリンピックに向けて「着物プロジェクト」が立ち上がりまして、私どもではトンガ王国向けの振り袖を作ることになっています。チャレンジという意味では、この振り袖をどんな風に作るのか、まだ想像も出来ていませんが、楽しみではあります。

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